太陽光発電は災害時にどう使う?停電でも慌てない手順と完全防災ガイド

投稿:2025年12月5日
太陽光発電は災害時にどう使う?停電でも慌てない手順と完全防災ガイド

太陽光発電は災害時に本当に使えるのか、停電が起きたらどう操作すればいいのだろう…と、いざという時の使い方に不安を感じていませんか?

ご安心ください。太陽光発電は、災害による停電時でも簡単な3つのステップで電気を使える、非常に心強い味方になります。パワーコンディショナを「自立運転モード」に切り替えるだけで、日中であれば最大1500Wの電力を確保することが可能です。これにより、スマートフォンの充電による情報収集や、最低限の照明確保など、災害時の不安を大きく和らげることができます。

この記事では、誰でも迷わずできる災害時の太陽光発電の具体的な操作手順から、使える家電・使えない家電の見分け方、そして意外と知られていない破損パネルの危険性と安全対策まで、屋根と太陽光の専門家が徹底解説します。

この記事を最後まで読めば、いざという時に慌てず、安全にご自宅の太陽光発電を最大限に活用するための知識と準備がすべて整います。停電時でも家族と安心して過ごすための第一歩を、ここから始めましょう。

  • 停電時に太陽光発電の電気を使うための具体的な3ステップ
  • 自立運転モードで使える電力の上限(最大1500W)と家電のリスト
  • 災害時における太陽光発電のメリットと、夜間や悪天候時に使えないデメリット
  • 破損・浸水した太陽光パネルの感電リスクと、絶対に守るべき安全ルール
  • 太陽光の弱点を補う蓄電池やポータブル電源の必要性
  • いざという時に備えるための「準備チェックリスト」

災害時の停電でも大丈夫!太陽光発電の電気を使う簡単な3ステップ

災害による突然の停電時でも、ご自宅の太陽光発電は簡単な3つのステップで電気を使えるようになります。この手順を事前に知っておくことで、いざという時に慌てず、落ち着いて電気を復旧させることが可能です。

この記事では、停電時に太陽光発電の電気を安全に使うための具体的な操作手順を、誰にでも分かりやすく解説します。

  • ステップ1:安全確保のために主幹ブレーカーをオフにする
  • ステップ2:パワーコンディショナを自立運転モードへ切り替える
  • ステップ3:自立運転用コンセントに家電を接続して電気を使う

ステップ1:安全確保のために主幹ブレーカーをオフにする

停電時に電気を使い始める前に、まず分電盤にある「主幹ブレーカー」と「太陽光発電用ブレーカー」をオフにします。この操作は、電力復旧時の急な電流から家電を守り、復旧作業員の感電事故を防ぐなど、ご家族と周囲の安全を確保するために最も重要な手順です。

停電が復旧した際、電力会社から一気に大きな電気が流れることがあり、家電が故障する原因になりますが、主幹ブレーカーをオフにすればそれを防げます。また、太陽光で発電した電気が電線に逆流すると、復旧作業をしている作業員の方が感電する極めて危険な事故につながるため、太陽光用ブレーカーも必ずオフにしてください。

  • 主幹ブレーカー: 分電盤の中で最も大きいブレーカーで、「主幹」や「漏電」と表示されています。
  • 太陽光発電用ブレーカー: 「太陽光発電」や「PV」と表示されています。

これらのブレーカーの場所がすぐにわかるよう、事前にシールなどで目印をつけておくと安心です。操作は必ず乾いた手で行いましょう。

ステップ2:パワーコンディショナを自立運転モードへ切り替える

次に、太陽光発電システムの心臓部であるパワーコンディショナを「自立運転モード」に切り替えます。このモードにすることで、電力会社の送電網からシステムを完全に独立させ、太陽光パネルで発電した電気だけを直接使える状態にします。

多くのパワーコンディショナには「連系運転」と「自立運転」を切り替えるスイッチやボタンが付いています。停電時はこれを「自立運転」側に切り替えることで、発電した電気を自立運転用のコンセントへ送ることができます。メーカーや機種によって操作方法は異なりますが、多くはスイッチを切り替えるか、液晶パネルで設定を変更するタイプです。

もし切り替えがうまくいかない場合は、日照が不足していて発電できていない可能性も考えられます。いざという時のために、取扱説明書をパワコンの近くに保管するか、操作手順のページをスマートフォンで撮影しておくことを強くお勧めします。

自立運転モード

ステップ3:自立運転用コンセントに家電を接続して電気を使う

最後に、パワーコンディショナを自立運転モードにしたら、「自立運転用コンセント」に使いたい家電を接続します。自立運転モードで発電した電気は、家にあるすべてのコンセントではなく、この専用コンセントからしか取り出せない仕組みになっているからです。

このステップをスムーズに行うためには、事前にコンセントの場所を把握し、必要な準備を整えておくことが欠かせません。

  • 自立運転用コンセントの場所を事前に確認する
  • コンセントの一般的な設置場所を知っておく
  • リビングなど使いたい場所まで届く延長コードを準備する

これらの準備について、以下で詳しく解説していきます。

まずは自立運転用コンセントの場所を事前に確認しよう

災害が起きて停電する前に、ご自宅の「自立運転用コンセント」がどこにあるかを必ず確認しておきましょう。停電後の暗闇や混乱した状況の中でコンセントを探し回るのは非常に困難で、精神的な焦りを生む原因になるからです。

例えば、夜間に停電した場合、懐中電灯の明かりだけを頼りに、普段あまり見ないパワーコンディショナの周りを探すのは大変です。事前に場所を知っていれば、すぐに電気を使い始めることができ、ご家族の安心につながります。もし場所がわからない場合は、太陽光を設置した業者に問い合わせれば教えてもらえます。

ご家族全員で場所を共有しておくために、「我が家の防災マップ」としてコンセントの場所を写真に撮り、分電盤の場所などと一緒に紙に印刷して貼っておくのも良い方法です。

コンセントはパワコン本体や分電盤の近くにあることが多い

自立運転用コンセントは、多くの場合、パワーコンディショナ本体の側面や下、または室内の分電盤のすぐ近くに設置されています。これは、発電した電気を安全かつ効率的に供給するために、電気的な中心となる機器の周辺に設置するのが合理的だからです。

  • 屋外設置のパワコン: パワコン本体の側面や、すぐ下の外壁
  • 屋内設置のパワコン: パワコン本体の側面
  • 分電盤の近く: 分電盤の隣に並んで設置

コンセントには「自立運転用」や「非常用コンセント」といったシールが貼られていることがほとんどなので、それが目印になります。まずはこの2箇所を中心に探してみましょう。

延長コードの準備で室内の好きな場所で電気が使える

自立運転用コンセントの場所がわかったら、そこから電気を使いたい部屋まで届く「延長コード」を必ず準備しておきましょう。専用コンセントは屋外や玄関など、リビングやキッチンといった普段生活する空間から離れていることが多く、延長コードがないと家電製品が使えないからです。

延長コードを選ぶ際は、自立運転モードの上限電力である1500Wに耐えられるものを選ぶことが重要です。細いコードを使うと、コードが熱を持って火災の原因になる危険があります。

項目 仕様 理由
定格電力 1500W以上 (15A) 安全に電気を使うため
長さ 10m〜20m 家のどこでも使えるように
タイプ 屋外・防雨型 屋外コンセントからの引き込みを想定

ドラム式(コードリール)の延長コードは、使う際に必ず全てのコードを引き出してください。巻いたままだと熱がこもり、火災の危険があるため注意が必要です。

自立運転で使える電力は1500Wまで!使える家電と注意が必要な家電

災害による停電時、太陽光発電の電気を使う際は、電力の上限が1500Wであることを知っておくことが極めて重要です。なぜなら、上限を超えて電気を使おうとすると、安全装置が作動して電気が止まるだけでなく、最悪の場合、家電やパワーコンディショナが故障する危険があるからです。

ここでは、停電時にどの家電が使え、どの家電に注意が必要かを具体的に解説します。

  • 停電時でも安心して使える家電の具体例
  • 故障の原因になるため使用に注意が必要な家電
  • 主要な家電の消費電力の目安をまとめた一覧表
家電の種類 消費電力の目安 使用可否 備考
スマホ充電器 5~20W ◯ 安心して使える 情報収集の必需品。
LED照明 5~10W ◯ 安心して使える 夜間の安全確保に。
液晶テレビ 50~80W ◯ 安心して使える 災害情報の確認に。
扇風機 30~50W ◯ 安心して使える 夏場の暑さ対策に。
ドライヤー 600~1200W △ 注意が必要 起動時に電力が大きい。
電子レンジ 500~1400W △ 注意が必要 起動時に電力が大きい。
エアコン 500~2000W × 使えない 消費電力が上限を超える。
IHヒーター 1000~3000W × 使えない 消費電力が上限を超える。
医療機器 × 絶対に使わない 命に関わるため使用厳禁。

災害時の情報収集や明かりに!太陽光で安心して使える家電の具体例

停電時でも、消費電力の少ない家電を選べば、情報収集や夜間の明かり確保など、最低限の生活を維持できます。これは、1500Wという上限電力内でも、生活に欠かせない多くの小型家電を十分に動かせるからです。

具体的にどのような家電が安心して使えるのか、詳しく見ていきましょう。

スマホやラジオの充電で災害時の情報源を確保する

停電時にまず確保したいのは、スマートフォンやラジオの電源です。これらは災害の最新情報を得たり、家族と連絡を取ったりするための命綱となる重要な情報収集ツールだからです。

スマートフォンの充電器の消費電力は一般的に5Wから20W程度と非常に小さいため、1500Wの上限を気にする必要はほとんどありません。例えば、テレビ(150W)を見ながら、家族4人分のスマホ(20W×4台=80W)を同時に充電しても、合計で230W程度に収まります。ラジオも同様に消費電力が少ないため安心です。停電が長引く場合に備え、モバイルバッテリーも同時に充電しておくと、夜間や悪天候時にも対応できます。

【ミニ解説】消費電力(W)とは?

家電を動かすために必要な電気の力のことです。この数字が小さいほど、少ない電気で動く省エネな家電と言えます。お手持ちの家電のアダプターや本体に記載されていることが多いので、一度確認してみましょう。

LED照明やポータブルライトで夜間の不安を解消する

日が暮れた後の停電時には、LED照明や充電式のポータブルライトが家の中の安全を守り、心の不安を和らげてくれます。ろうそくなど火を使う明かりは火事の危険が伴いますが、電気の明かりなら安全で、かつ消費電力も非常に少ないため停電時に最適です。

LED電球の消費電力は1つあたり5Wから10W程度と、昔の白熱電球(約60W)に比べて格段に少なくなっています。そのため、リビングのLED照明をつけながら、スマートフォンの充電をしても全く問題ありません。自立運転用コンセントから離れた場所を照らしたい場合は、日中のうちに充電しておいたポータブルライトや、スマートフォンのライト機能を使うと便利です。

【実践ツール】延長コードの準備

延長コードを1本、自立運転用コンセントの近くに用意しておきましょう。コンセントから離れた部屋でも照明を使ったり、複数の機器を同時に充電したりできて非常に便利です。

テレビや扇風機で最低限の生活レベルを維持する

液晶テレビや扇風機といった家電も、消費電力を確認すれば停電時に使うことができ、生活の質を保つのに役立ちます。これらはリアルタイムの情報を映像で確認したり、夏の暑さをしのいだりするために有効であり、消費電力も1500Wの範囲内に収まることが多いからです。

例えば、32インチの液晶テレビの消費電力は約50Wから80W、リビング用の扇風機は「弱」で約30W、「強」で約50Wが目安です。これらはスマホ充電(20W)やLED照明(10W)と同時に使っても、合計で200Wにも満たないことが多く、1500Wの上限にはまだ大きな余裕があります。どの家電が使えるか不安な場合は、消費電力が小さいものから一つずつ試していくと安全です。

【注意点】大型テレビの消費電力

プラズマテレビや大型のテレビは消費電力が大きい場合があります。必ずテレビの裏側などに貼ってあるシールで消費電力(W)を確認してからコンセントに繋ぐようにしましょう。

故障の原因に?使用に注意が必要な家電とその理由

停電時に太陽光の電気を使う際は、消費電力が大きすぎる家電や、動き始めに大きな電気を必要とする家電の使用は避けなければなりません。これらの家電を無理に使うと、パワーコンディショナの安全装置が作動して電気が止まるだけでなく、最悪の場合はパワコン自体や接続した家電が故障する原因になります。

ここでは、特に注意が必要な家電とその理由を解説します。

エアコンやIHなど消費電力が大きい家電は使えない

エアコン、IHクッキングヒーター、電気ポット、オーブントースターなどは、そもそも消費電力が1500Wの上限を超えているため、自立運転モードでは使用できません。これらの家電は、熱を発生させるために非常に大きな電力を必要とする設計になっているからです。

例えば、家庭用のエアコンは冷房時でも約500Wから2000W、IHクッキングヒーターも1口で約1400W、電気ポットの湯沸かし時は約1300Wと、これら一つだけで1500Wの上限に達するか、超えてしまいます。もしこれらの家電を誤って接続すると、パワーコンディショナが異常を検知し、安全のために電力供給を停止します。

【注意点】誤使用の防止策

これらの家電は自立運転用コンセントには絶対に接続しないでください。誤って使用することを防ぐため、普段からこれらの家電のコンセント近くに「災害時は使用禁止」といった注意書きのシールを貼っておくのも有効な対策です。

ドライヤーや電子レンジは起動電力に注意が必要

ドライヤー、電子レンジ、掃除機、洗濯機などは、動き始めの一瞬だけ大きな電力(起動電力)が必要なため、使用には注意が必要です。パワーコンディショナは、この一瞬の大きな電力消費を「異常」と判断してしまい、安全のために電気を止めてしまうことがあります。

例えば、ドライヤーの消費電力表示が1200Wであっても、スイッチを入れた瞬間の起動電力はそれ以上になることがあります。もしこれらの家電を使って電気が止まってしまった場合は、一度その家電のコンセントを抜き、パワーコンディショナを再度自立運転モードに設定し直す必要があります。

【ミニ解説】起動電力とは?

モーターを搭載した家電などが動き出す瞬間に必要となる、通常運転時よりも大きな電力のことです。製品によっては、表示されている消費電力の2倍から5倍の起動電力が必要になる場合もあります。

医療機器などの精密機器の使用は絶対に避けるべき

在宅で利用している医療機器など、命に関わるような精密機器は、自立運転モードで絶対に利用してはいけません。なぜなら、自立運転モードの電気は天候によって出力が不安定になる可能性があり、機器の誤作動や停止を招く非常に高いリスクがあるからです。

例えば、在宅酸素濃縮器や人工呼吸器などの生命維持管理装置は、常に安定した電力供給が前提です。しかし、太陽光発電の自立運転は、雲が太陽を遮っただけでも出力が変動します。このような不安定な電力で医療機器を動かすことは、機器の故障だけでなく、使用者の生命に直接的な危険を及ぼす可能性があります。停電時に医療機器の電源が必要な場合は、メーカーが推奨する専用のバッテリーや発電機など、安定した電源を必ず使用してください。

【法的・技術的リスク】

万が一、自立運転モードで医療機器を使用して事故が起きた場合、メーカーの保証対象外となるだけでなく、重大な責任問題に発展する可能性があります。必ずかかりつけの医師や医療機器メーカーに、災害時の電源確保について事前に相談しておきましょう。

家電ごとの消費電力を一覧表で分かりやすく確認

いざという時に慌てないために、ご家庭にある主な家電の消費電力をあらかじめ把握しておくことが重要です。どの家電が使えて、どの組み合わせなら1500Wの上限を超えないかを事前に知っておくことで、停電時にも冷静かつ安全に電気を使うことができます。

以下の表で、一般的な家電の消費電力の目安を確認しましょう。

安心して使える家電(消費電力が小さい) 消費電力
スマートフォン充電器 5~20W
携帯ラジオ 5~10W
LED電球 5~10W
液晶テレビ(32型) 50~80W
ノートパソコン 20~50W
扇風機 30~50W
小型冷蔵庫(ポータブル) 40~60W
使用に注意が必要な家電 消費電力
ヘアドライヤー 600~1200W
電気ドリル 300~700W
掃除機 200~1000W
電子レンジ 500~1400W
電気ケトル 1000~1300W
コーヒーメーカー 500~800W
ホットプレート 1000~1400W

例えば、「スマホ充電器(10W)」「LED照明(10W)」「液晶テレビ(80W)」「扇風機(50W)」を同時に使った場合、合計は150Wとなり、1500Wの上限に対して十分な余裕があることが分かります。一方で、「電気ケトル(1300W)」と「テレビ(80W)」を同時に使おうとすると合計1380Wとなり、他の家電はほとんど使えません。

【実践ツール・チェックリスト】

この一覧表を印刷して、パワーコンディショナの近くや防災袋の中に保管しておくことを強くお勧めします。さらに、ご家庭にある家電の消費電力を実際に調べて、自分だけの「我が家の家電リスト」を作成し、災害時に使いたい家電の優先順位をつけておくと、より万全な備えになります。

太陽光発電が災害時にもたらす大きなメリットと知っておくべきデメリット

災害による停電時、太陽光発電は日中の生活を支える心強い味方になります。しかし、天候や時間に左右されるという弱点も持っています。メリットとデメリットの両方を事前に知っておくことで、いざという時に慌てず、ご家庭の状況に合わせた最善の判断ができるようになります。

太陽が出ていさえすれば、停電中でもスマートフォンを充電して情報を得たり、冷蔵庫を動かして食料を守ったりと、最低限の電力を確保できるのが最大のメリットです。これは、不安な避難生活において大きな安心材料となるでしょう。

一方で、太陽が沈んだ夜間や、雨・雪が続く悪天候時には発電できず、電気が全く使えなくなるという明確なデメリットが存在します。また、一度に使える電力にも上限があるため、全ての家電を普段通りに使えるわけではありません。

このシステムの長所と短所を、以下の表で簡潔にまとめました。

メリット(日中・晴天時) デメリット
スマートフォンなどを充電でき、通信手段を確保できる 夜間や雨、雪、曇りの日には発電できない
テレビやラジオで最新の災害情報を収集できる 使える電力に上限がある(多くは1500Wまで)
冷蔵庫を稼働させ、食料の腐敗を防げる 蓄電池がなければ夜間の電力は確保できない
ポットでお湯を沸かすなど、最低限の生活を維持できる パネルの破損・浸水時は感電のリスクがある

このように、太陽光発電は万能ではありません。しかし、その特性を正しく理解し、蓄電池を併用するなどして弱点を補うことで、災害時の安心感は格段に高まります。

破損したパネルは超危険!太陽光発電の災害時における3つの安全ルール

台風や地震などの災害で破損したり、水に浸かったりした太陽光パネルは、感電の恐れがあり非常に危険です。太陽光パネルは、見た目が壊れていても太陽の光が当たれば発電し続けるため、不用意に触れると命に関わる事故につながる可能性があります。ご自身とご家族の安全を守るため、絶対に守るべき3つの安全ルールを必ず覚えておいてください。

  • 近づかない:破損したパネルや、水に浸かっている設備、ちぎれた配線には絶対に近づかないでください。見た目では分からなくても、周囲に電気が流れている可能性があります。
  • 触らない:壊れたパネルや配線には、絶対に素手で触れないでください。感電のリスクが非常に高いため、棒や道具などを使っても触れるのは危険です。
  • 専門業者に連絡する:ご自身で判断したり、修理しようとしたりせず、必ず「あおいソーラー」のような専門業者に連絡してください。安全な手順で点検・修理・撤去を行います。

特に、ご自身で屋根に登って状況を確認する行為は、転落や感電といった二次災害を招く危険が極めて高いため、絶対におやめください。万が一の事態では、安全を最優先し、専門家の判断を仰ぐことが、ご自身とご家族を守る最善策です。

なぜ太陽光発電は停電時に使えない場合があるの?3つの原因と確認方法

ご自宅に太陽光発電システムがあっても、停電時に必ず電気が使えるとは限りません。これは、安全を守る仕組みや設備の状況、そして天候によっては、発電できなくなってしまうことがあるためです。いざという時に慌てないためにも、事前に原因とご自宅の設備の状況を把握しておくことが重要です。

停電時に電気が使えなくなる主な原因は、大きく分けて3つあります。

  • 自立運転機能がない: 停電時に電気を供給するための「自立運転機能」が、古い機種などには搭載されていない場合があります。
  • システムの故障: 地震の揺れや飛来物など、災害の衝撃で太陽光パネルやパワーコンディショナが故障していると電気は使えません。
  • 悪天候や夜間: 太陽光発電は、太陽の光がなければ発電できません。そのため、夜間や大雨、雪が積もっている時などは発電量がゼロか、著しく低下します。

ご自身の太陽光発電が災害時に本当に役立つのか、事前に必ず確認しておきましょう。確認方法は簡単です。

  • 取扱説明書を確認する: 「自立運転」や「停電時」に関する記載があるか確認します。操作方法も書かれているはずです。
  • パワーコンディショナ本体を見る: 機器に「自立運転コンセント」があるか、型番を控えてメーカーのウェブサイトで仕様を調べるのも有効です。
  • 設置業者に問い合わせる: 最も確実な方法です。機能の有無や操作方法について、専門家から正確な情報を得られます。

災害はいつ起こるか分かりません。「使えるはずだったのに…」と後悔しないためにも、ご自宅の太陽光発電が停電時にしっかり機能するか、この機会に必ず確認しておきましょう。

太陽光だけでは不十分?災害時に蓄電池やポータブル電源が必要な理由

災害時の電力確保において、太陽光発電だけでは万全とは言えません。夜間や悪天候に備えるため、蓄電池やポータブル電源を組み合わせることが、ご家族の安心を守る鍵となります。

その理由は、太陽光発電が太陽の光に依存しているためです。太陽が沈む夜間や、雨・雪などの悪天候時には、発電が完全に止まってしまうという弱点があります。災害による停電が数日間続いた場合、日中しか電気が使えない状況は非常に心細いものです。

例えば、停電が夜間に発生したと想像してみてください。太陽光発電システムがあっても、家の中は真っ暗です。スマートフォンのバッテリーも切れ、最新の情報を得る手段も、家族と連絡を取る手段も失われてしまいます。

しかし、蓄電池があれば話は全く違います。日中に太陽光で作った電気を蓄電池に貯めておくことで、夜間でも照明をつけ、スマートフォンを充電し、テレビで災害情報を確認できます。

つまり、太陽光発電が「電気を作る」役割なら、蓄電池やポータブル電源は「電気を貯めて好きな時に使う」役割を担うのです。この2つを組み合わせることで、時間や天候に左右されない、災害に本当に強い電力システムを構築できます。

我が家を地域の避難所に!太陽光と蓄電池で実現する最強の防災術

太陽光発電に蓄電池や電気自動車(V2H)を組み合わせることで、災害による長期停電時でも普段と変わらない生活を守り、さらには地域に貢献できる「家庭の防災拠点」を築くことが可能です。太陽光が発電できない夜間や悪天候時でも、蓄電池や電気自動車に貯めた電気を使えば、24時間安定して電力を確保できる体制が整うためです。

例えば、停電が発生しても、日中は太陽光でテレビやパソコンなどの家電を使いながら、同時に蓄電池と電気自動車を満充電にします。夜間は、その貯めた電気で照明をつけ、IHクッキングヒーターで温かい食事を作り、エアコンで室温を快適に保つといった生活が送れます。これにより、長期間の停電でも電気に困ることなく、家族は安心して過ごせるでしょう。

この「防災拠点」を構築するためのポイントは以下の通りです。

  • 蓄電池の容量: 家族構成やライフスタイルに合わせて選びます。一般的に、4人家族が1日に消費する電力は約10kWhと言われています。これを基準に、最低でも1〜2日間、電気がなくても生活できる容量(10kWh〜)を備えておくと、より安心感が高まります。
  • V2Hシステムの活用: 電気自動車(EV)をお持ちなら、「V2H(Vehicle to Home)」というシステムを導入することで、車を巨大な蓄電池として活用できます。一般的な電気自動車のバッテリー容量は40kWh〜60kWhと非常に大きく、これは家庭用蓄電池の数倍に相当します。数日間にわたり家全体の電力を余裕で賄えるため、非常に強力な防災対策となります。
  • 費用と補助金: これらのシステムの導入には初期費用が必要ですが、国やお住まいの自治体が提供する補助金制度を活用することで、負担を大幅に軽減できる場合があります。平時は電気代を削減し、災害時には家族を守る安心材料となるため、長期的に見れば賢い投資と言えます。

太陽光発電、蓄電池、そしてV2Hを組み合わせることは、単なる節電対策にとどまりません。それは、万一の事態に備え、ご自身の家族と地域社会の安全を守るための、最も効果的な防災投資の一つなのです。

災害に備える!今すぐできる準備チェックリストと防災マニュアルの作り方

災害による停電時、太陽光発電を最大限に活用するためには、事前の準備がすべてを決めると言っても過言ではありません。いざという時に慌てず、冷静に行動できるよう、「我が家の防災マニュアル」を作成し、家族全員で備えておくことが最も重要です。

災害時は誰もがパニックになりがちで、普段ならできることもできなくなってしまう可能性があります。しかし、事前に手順をまとめ、シミュレーションをしておけば、誰でも落ち着いて電気を復旧させ、安全を確保できるようになります。

この章では、具体的なマニュアルの作り方と、事前に揃えておくべきものをチェックリスト形式でご紹介します。

  • 自立運転モードの操作手順書: メーカーの取扱説明書から該当ページをコピーしたり、操作手順を写真に撮ってメモ書きを加えたりして、誰が見ても一目で分かる手順書を作成し、パワコンの近くに貼りましょう。
  • 自立運転用コンセントの場所を示す地図: 自宅の簡単な見取り図に、パワコンと自立運転用コンセントの場所を明確に記しておきます。「分電盤の右下」「ガレージの壁」など、具体的な場所を書き込むとより分かりやすくなります。
  • 使用する家電の優先順位リスト: 1500Wという限られた電力で何を動かすか、あらかじめ家族で話し合い、優先順位を決めてリスト化しておきましょう。情報収集、連絡手段の確保、明かりの確保が最優先です。
  • 緊急連絡先一覧: 太陽光発電の設置業者やメーカーのサポートデスク、地域の電力会社、自治体の防災窓口などの連絡先を一覧にしておくと、万が一のトラブル時にも迅速に対応できます。
準備するもの なぜ必要か
延長コード(10m以上推奨) 自立運転用コンセントから部屋の中など、電気を使いたい場所まで届かせるために必須です。
ヘッドライト・懐中電灯 パワコンやブレーカーは暗い場所にあることが多いため、両手が自由に使えるヘッドライトが特に役立ちます。
使いたい家電の消費電力リスト どの家電が使えるか瞬時に判断するため、スマホの充電器やラジオなど、優先度の高い家電の消費電力を調べておきましょう。
パワコンの取扱説明書 エラー表示が出た際の対処法などが記載されているため、すぐに取り出せる場所に保管してください。

完成したマニュアルは、家族が集まるリビングやパワコンの近くなど、目立つ場所に保管しましょう。そして年に1度、防災の日などに合わせて、家族全員で実際に自立運転モードへの切り替え操作を練習することをおすすめします。この一手間が、万が一の際に家族の安全と安心を守る、最も確実な備えとなります。

災害時の太陽光発電なら専門家へ!あおいソーラーの無料相談のご案内

災害時に太陽光発電を最大限に活用し、ご家族の安全を確実なものにするためには、専門家への相談が最も確実で安心な方法です。私たち、あおいソーラーがお客様一人ひとりの状況に合わせた最適な防災対策を無料でご提案します。

なぜなら、太陽光発電システムはご家庭の設置状況や機器の種類によって最適な備えが異なり、専門家でなければ見つけられない改善点やリスクが存在するからです。

例えば、無料相談では次のような、具体的で実践的なアドバイスを提供します。

  • 今お使いの太陽光発電システムが災害時に本当に機能するかの診断
  • ご家族の人数やライフスタイルに合わせた蓄電池の最適な容量のご提案
  • 活用できる国や自治体の補助金に関する情報提供
  • 屋根の専門家として、太陽光パネル設置の安全性に関する点検

ご相談いただいたからといって、無理な営業は一切いたしませんのでご安心ください。まずはご自宅の防災力を専門家と一緒に確認するつもりで、お気軽にお問い合わせいただければと思います。